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<相談の参考に!>独立したい気持ちはあるのに、最後の一歩を踏み出せません​

相談投稿の参考として作成した相談例です

こちらをヒントにお気軽にご相談ください

※本記事の相談内容および相談背景は、参考としてキリンが作成した相談例です。実際にお客様から寄せられた相談ではありません。宮﨑さんの回答内容は実際のものです。


●相談内容(テーマ例)
「独立したい気持ちはあるのに、最後の一歩を踏み出せません」

将来自分のお店を持ちたいと思い、飲食の仕事を続けています。
ただ、いざ開業を現実的に考え始めると、資金面の不安や、失敗した時のこと、今の職場を離れることへの迷いが出てきて、なかなか一歩を踏み出せません。

「もっと経験を積んでから」「もう少しお金を貯めてから」と考えているうちに、開業のタイミングを逃してしまうのではないかという焦りもあります。
独立する前に、どこまで準備ができていれば踏み出していいのか、逆にどんな状態ならまだ待つべきなのか、宮﨑さんのお考えを伺いたいです。


●相談の背景

飲食の現場で働く中で、お客様に喜んでもらえる瞬間が好きで、「いつかは自分の看板で勝負したい」という気持ちが強くなりました。
一方で、周りからは「飲食店の経営は大変」「独立はリスクが高い」と言われることも多く、自分の覚悟が本物なのか分からなくなる時があります。
開業したい気持ちと、不安で動けない気持ちの間で悩んでいます。


●先輩オーナー・宮﨑さんからの回答

「『100%準備が整いました』という状態は一生訪れないと思っています。」


宮﨑さん:
ご相談ありがとうございます。

まず、大前提として「100%準備が整いました」という状態は一生訪れないと思っています。
最後の一歩が踏み出せないのは、自分のスキルが足りているかといった問題の前段階だと思います。

僕自身独立する前にそうだったんですが、既存店舗で店長経験があると役立つと考えています。誰かが作ったスタッフやプロダクト、オペレーションを引き継いでしっかり運営し、売上を伸ばせるかが重要です。それができたら、次のステップに行けると思っています。

そして次に「新店舗の立ち上げ店長」をやった方がいいと思っています。
新店舗はスタッフ採用もゼロからですし、オペレーション構築や備品の購入まで、全部自分で決めて動かさなければならないからです。

既存のお店の店長ができて、さらに新店舗の店長ができる状態になれば、お店を「作る・運営する」ことに関しては最低限クリアできていると思います。

あとは「ヒト・モノ・カネ」の問題です。特に僕は「ヒト」が大事だと思っています。
極論、お客様が来てくれることが事業継続において大切な要素の一つです。「今日来てください」と連絡をして、席を満席にできるくらい、自分で呼べるお客様が何人いるか。そして、一緒に会社をゼロから作り上げてくれる同じ熱量の仲間を、最低1人は自分の魅力で見つけられるか(クロージングできる)か。これらが私自身が重要だと考えるポイントです。

お金に関してはコツコツ貯めた自己資金は用意しておくことが望ましいです。最近は融資の審査ハードルが非常に上がっており、自己資金の2〜3倍程度しか借りられない厳しい状況だと聞いています。物の部分(プロダクト)は、自分のやりたいことだけを押し出す「プロダクトアウト」になりすぎると、誰にも刺さらずに潰れてしまいます。マーケットをしっかり見て、本当に必要とされている戦い方を考える必要があります。

何より、雇われている間に「会社のお金」を使って色々な実験(トライ&エラー)をしておくことが最強の準備になります。おすすめメニューを考えてみたり、少し高いお酒を仕入れて売れるか試してみたり。自分の身銭を切らずにお給料をもらいながら、会社の金で実験できるなんてサラリーマンは最高です。

不安や失敗を考えてしまうのは「暇な時間」ができてしまっているからだと思っています。

本気で目の前の準備に没頭して走っていれば、余計なノイズは入ってきません。僕が緊急事態宣言中に独立した時、恩師に背中を押してもらった言葉があります。『どんな時代でも、どんな環境でもやるやつはやるんだよ』。

コロナ禍でも独立して始めているお店は山ほどありました。課題があっても立ち止まるのか、それでもやる自分になるのか。本当にやりたいのであれば、覚悟を決めて全力で頑張ってください。心から応援しています!

※回答内容は、宮﨑さんがこれまで培ってこられたお店づくり・事業経営のご経験をもとに、今回のテーマを考えるうえでの視点としてお話しいただいたものです。実際に取り入れる際は、業態・立地・規模・運営体制など、ご自身のご状況に照らしてご検討ください。



プロフィール

株式会社 Pay it Forward
代表取締役 宮﨑元成さん

東京都出身。中学生の時に飲食業の経営者を志し、高校・大学時代はさまざまな飲食店でアルバイトを経験。大学3年生の時に、株式会社MUGENが運営する居酒屋「なかめのてっぺん 丸の内店」でのアルバイトによって、飲食業の厳しさと楽しさを知る。大学卒業後、ワーキングホリデー制度を利用して、オーストラリアのシドニーへ渡航。帰国後の2016年5月、正社員として株式会社MUGENに入社。「なかめのてっぺん 横浜みなとみらい店」を皮切りに、新店舗の立ち上げ、海外プロデュース店舗への出向を経て、2019年3月にMUGENを退社。2021年3月、東京・錦糸町に「マグロと炉端 成る」を開業。2022年1月、株式会社Pay it Forwardを設立し、代表取締役に就任。